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ドリームジャンボコンテストのレポート、出演者の横顔などを紹介していきます。
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師走といえば、吉良邸への「赤穂四十七士の討ち入り」ですが、
上方落語界では、繁昌亭での「若手八士の競演」です。
昨年に続いて満席のお客さんの中、熱い戦いが繰り広げられました。

今回の進行は、私(仁勇)が勤めました。



企画委員も小枝チーフを中心にほとんどが揃いました。

毎回のラウンドチャンピオン大会は五席ですが、
グランドチャンピオンは八席です。
仲入りを挟むということで、これまた出番の抽選が重要です。



トップを引いたのは喬介くん。
どんなお客さんか分からないので、
なかなか演じ辛いのですが、「時うどん」でいきなり大爆笑です。



二番目は雀太くん。
よく熟れた「上燗屋」は、
お客さんをホロ酔いのご機嫌にしながら、
雀太ワールドにも酔いしれさせました。


 
三番目は、佐ん吉くんです。
新作の「幽霊の辻」で勝負です。
下座を有効に使い、きっちりと印象付けました。



仲トリは染左くんです。
このメンバーでは一番キャリアが長く、貫禄があります。
テンポ良く「阿弥陀池」で、お客さんを畳みかけます。



休憩の後も熱気が冷えることはありません。
まずは笑丸くん。
ご家族も客席でお揃いのようで、自然と力も入ります。
演題は「野ざらし」。



六番目に登場するのは、鉄瓶くんです。
自作の「テープレコーダー」で、
古き良き昭和の時代の家族を描きます。



七番目は染吉くん。
気負わず肩の力を抜いて「平林」を丁寧に演じました。
好感の持てる舞台でした。



さて抽選の結果、喬若くんがトリになりました。
待ち疲れたでしょう。
最後までお客さんをだれさせる事なく、
「手水回し」で重責を果たしました。



舞台はそのまま間を置かず、投票、そして開票に移ります。



スタッフの企画委員が手際よく、
ホワイトボードに得票を書き込み、
お客さんも息を呑む時間です。



 
そして投票用紙と得票をチェックして、
小枝委員長を舞台に呼び込みました。



委員長手製の優勝カップと賞状と、
そして賞金を総取りするのは…?
最後に演じた喬若くんでした。



三十万円弱の「正月の餅代」を手に入れ、
良い年を迎えられそうです。



残念だったみなさんも、僅差でした。
ほぼ一年にわたる、この「ドリームジャンボコンテストは、
参加者の大いなる実績です。
きっと未来に繋がるでしょう。
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今回は「繁昌亭ドリームジャンボ賞金プラス落語会
~出番は抽選で決めます~」です。
毎回、スタッフとして働いている企画委員会員ですが、
今度は「ボランティアで出場して、
売り上げをグランドチャンピオンに進呈する」
という大盤振る舞いです。
それも出場者の気分を体験しようと、
全て出番は抽選で決めます。
実のところメンバーは、どの役が当たるのかドキドキでした。



役割は、前座・二つ目・三題噺・中トリ、
仲入り休憩を挟んで、リクエスト落語・色物・トリ、
そしてお茶子さんにお客さん!
メンバーが舞台に上がり、真剣な顔でクジを引きます。
驚いたことに、最後の4人になった とき、
引きたくないベスト4の、三題噺・リクエスト落語・
色物・トリが残りました。
もちろん会場も大喝采。
みんな引きが強い。



さて番組です。

まずお茶子さんは笑福亭たまくん。



楽そうだけど一番出番が多い。演者の邪魔になるから、
変なこともできないので大変かなあ~。

お客さんは露の団六くん。
大向こうからのかけ声で、お客さんを笑わせていました。
これもずっと見られているから油断できません。
こんなにじっくり観たのは、30年前の学生時代以来らしい。



前座は桂米紫くん。
「たぬさい」を賑やかに演じて役目を果たしました。



後は何もすることがないから、
ひょっとしたら一番楽な役回りかも。

二つ目は桂米平くん。
こちらは「阿弥陀池」を体格同様、
堂々と演じて役目は上がりです.



色物用の紙芝居も用意していたのですが、
そのまま持って帰ります。

三題噺は僕(笑福亭仁勇)です。
出番が決まってから紙と鉛筆を持って、
仲間と一言もしゃべらずネタを創りました。



三題は「政党乱立」「坂道」「東京スカイツリー」です。
お客さんが盛り上げてくれて、どうにか?終えました。

中トリは月亭遊方くんです。


時代を今に移し替え、ラーメン屋さんで、
酔っぱらいが大暴れする「遊方版・親子酒」。
飛んでたなあ~。
あまりの熱演に客席だけではなく、楽屋内も大笑いでした。
これで、前半戦が終了です。

中入り後は、誰もが一番嫌がった「リクエスト落語」。
ナント!桂小枝委員長が引き当てました。




ご本人も引きたくなかったでしょうが、発案者の委員長が!
「代書屋」を30年振りに舞台へ掛けました。
しどろもどろさが大受けで、大爆笑の渦でした。
笑わせているのか笑われているのか、ビミョー。

色物は笑福亭竹林くんです。



メンバーの半分が「南京玉すだれ」を隠し持つ中で、
営業用の「子育て講演」を披露。
お客さんはちょっと得をした気分です。
講演で引っ張りだこの、隠 し持った竹林くんの
「金蔓」が聞けたのですからね。

さあトリです。普通の会なら、みんなトリは嫌がりませんが、
バラエティー寄席ですからね…。
もしもお客さんが物足りなく感じていたら、
トリが締めなくてはなりません。
でも今回は、楽しんで頂いたようなので、
桂雀松副委員長も締めるより、
もう一笑いと「般若寺の陰謀」を掛け賑やかにお開きへ。



こんな会は恐らくしばらくは無いとは思いますが、
終わってみれば演者も楽しく、お客さんにも伝わったでしょう。
いよいよ来月は「グランドチャンピオン大会」。
チケットは当日分しか残っていません。
押し詰まった「暮れ」を繁昌亭で盛り上がろうではありませんか!
さあ今月は「敗者復活ラウンド」です。
各回の次点の人が舞台に上がり、
ただ一人だけグランドチャンピオン大会に進出します。
つまり今日で、決勝メンバーが全て決まるのです。
司会進行は、企画委員会唯一の女性・桂あやめちゃん。



和やかに出演順をクジで決めて、
いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされました。



4月に続いて、トップを引き当てたのは風喬くん。
ベテランの貫禄で、やりにくいと敬遠する前座を務めました。
演台は「堪忍袋」です。
家族の自虐ネタでお客さんを掴んで突入!



二番目は智之介くん。
テンポ良いしゃべりで、
お客さんをお伊勢参りにお連れしました。
大師匠(仁鶴)・師匠(仁智)譲りの「三人旅」です。
秋らしい野辺での出来事を頭に描いたことでしょう。



紫ちゃんはここまで残った紅一点。
短い時間で怪談話を選びました。
それも真冬のこわ~いお話しです。
「雪の旅笠」という越中が舞台の珍しい落語。
客席を凍りつかせて、そして…。見事!



四番手は二乗くんです。
ガラリと明るい舞台で、自分の世界に染めました。
選んだネタは、昨日、東京の新人コンクールで
落選したという「癪の合い薬」。
箕面の紅葉が見えるような、ちょっと艶めかしい話です。



東京から駆けつけて来た三四郎くんは五番目。
若侍のような姿で創作落語を演じました。
マクラもたっぷりと、
そして「世間の車窓」もたっぷりと…。
あれ17分と2分オーバーした。
でもお客さんは楽しんでいましたね。



今回は二席も多い。
六番目は桂佐ん吉くん。
鳴り物をふんだんに取り入れた
上方落語らしい「蛸芝居」です。
蛸のスミのように汗を飛ばしての大熱演。
思わずお客さんの手も来ました。



さてトリです。マスコミの人気者、
方正くんは落語の稽古も手を抜かず、
二〇数席のネタがあるそうです。
その中で、満を持しての「幽霊の辻」。
声を涸らしてのこちらも熱演。
七席連続でお疲れかと思ったお客さんをシッカリと掴みました。



中入り後、集計を終え再び、あやめちゃんの登場。
今回は一人だけのなので、発表は優勝者だけです。
小枝企画委員長からの優勝賞金と賞状を受け取ったのは、
佐ん吉くんでした。
「かつらさん…」のところで、
三四郎くんも伸び上がりましたが。

佐ん吉くん、グランドチャンピオン大会も頑張ってね!





さて来月は「企画委員会祭り」ともいえるイベントです。
収益は全てグランドチャンピオンに差しあげます。
みなさん来て下さいね!一緒に遊びましょ!

いよいよ今日でラウンドチャンピオンが
全て出揃います。
12月のグランドチャンピオン大会に向けて、
上方落語界は盛り上がって参りました。

さて今回の進行役は、新しく企画委員になった
桂米平さんです。



協会一の巨漢で、堂々と 出場者をサポートしました。
緊張の出番順くじ引きも淡々と進み、
舞台に全てを掛けます。



トップを引き当てたのは治門くん。
彦八まつりで行われた奉納相撲では、
「顎庇(あごひさし)」の四股名で活躍しました。
おませな息子と親父のちょっと艶っぽい話、
「真田小僧」を 元気いっぱいしゃべりました



今回は女性が二人。
その一人目はオーストラリアのメルボルンから
駆けつけて来た笑子ちゃん。
大きな道具を抱えての「パペット落語」です。
それも古典落語の「化物使い」を
ハチャメチャにしたストーリー。
客席は驚きの連続でした。



笑子ちゃんのあと登場したのは、
染吉くんの「お公家女房」です。
師匠譲りの口跡の良い台詞回しで、
明るく演じてくれました。
本来、30分近い話なのですが、
15分弱にまとめて、
分かりやすくて愉快な展開になりました。



次の舞台は、いつもご機嫌のちきんくん。
出だしにちょっと、とちりましたが、
それも笑い
に繋げる余裕です。
僕と雀松副委員長は感心しながら、
「先代の文枝師匠の若い頃(ビデオ
でしか見てませんが)ソックリやなあ~と。
偶然通りかかったきん枝師匠は、
そかなあ~と言いながらも嬉しそう。



今回は女性のトリです。
見たところ貫禄は十分ですが、
まだキャリアは浅い紫ちゃん。
珍しい「真田山」を掛けました。
お茶目な所な泥棒を可愛らしく演じていました。
今日は女性のお客さんが多かったのですが、
落語ファンを増やしてくれました。見事。



中入りを挟んで、開票になります。

米平さんが丁寧に説明して、
一堂が再度舞台に並びます。
もう舞台前とは違って、ホッとした様子でしたが、
発表になると表情が引き締まります。



小枝実行委員長から「おめでとう」の言葉を受けたのは、
準優勝が紫ちゃん。
来月の敗者復活戦頑張ってね!
そして今回のラウンドチャンピオンに輝いたのは、
染吉くん!
年末のグランドチャンピオンを射止め、
良い正月を迎えられるかなあ?
とは鬼が笑う話です。

 ロンドンオリンピック、夏の甲子園も終わり、
夏の熱戦は「ドリームジャンボコンテスト6ラウンド」
を残すのみとなりました。


 今回は進行役が桂三歩師匠で、
ぬかるみのような爆笑舞台は定評がありますが、
司会はグタグタで、ひとつの見所でした。


でもどうにか出番抽選済ませ、本番になりました


トップは陽気な笑丸くんです。
「一番目で優勝した人はいない…」と、
ぼやきながらの登場でしたが、
落語になるいつも通り、はじけた舞台でした。
ジャンル外の他流試合で磨いた腕を
思う存分発揮した「湯屋番」です。


二番目は団姫ちゃん。
この日唯一の女流落語家です。
楽屋でも話題になった彼女の出家。
新婚すぐでしたからね。
演目は「松山鏡」。
話のクライマックスには、
青々とした剃髪された頭が…。驚いた!


三番目は市楼くんの登場。
師匠(お父さん?)譲りのおとぼけキャラクターで、
「おごろもち盗人」を掛けました。
豹変する盗人の役作りは、
お酒の場で研究したのでしょうか?
自然に演じてました。


四番目の舞台は小鯛くん。
五席の中、新作落語は彼だけでした。
自作の「ヒーロー」で、
若いお客さんの心を掴んでいました。
さあ彼自身が、上方落語界のヒーローになれるか?
応援してくださいね。


抽選の結果とは言え、トリはトリです。
今回、その栄誉を射止めたのは二乗くんです。
最後に舞台が出る者は、責任もあるのですが、
見事、貫禄すら見えました。
選んだ演目は「癪の合薬」です。
華やかな姉妹が登場するこの話をのどかに演じました。

またまた出てきた三歩師匠のヨタヨタ司会で、
お茶子さんにも突っ込まれながらの発表です。
毎回、出演者のみならず、客席、楽屋まで息が詰まる一瞬です。
まず10月の敗者復活戦に出場できる準優勝は、二乗くんです。
今回は出演者のレベルも高かったので、10月が楽しみです。
そして栄えある優勝。


昨年もグランドチャンピオン大会に残った笑丸くんです!
噂では家族総出で客席にいたそうな…。
一番の家族孝行ができました。

いよいよラウンドチャンピオン大会は、
来月(9月)が最終です。
見逃すことはできません。

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